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間接的にでも「いつか誰かの気付きに繋がれば」との思いだけでブログを書いている変わり者Ryokoです。
このサイトでは人が何か前向きになれる、偶然の気付きを色んな所に散りばめております。全く同じ情報でも、受け取る側の価値観や心理状態で、同じ形で伝わるとは限らない。
伝える側が、どんなにマーケティング学んで、心理戦で、思考を誘導したとしても、伝わる時は伝わるし、伝わらない時は伝わらない。結局は、受け取る側の受け取り方次第。
だから、色ーーーんな所に「気付き」や「きっかけ」を散りばめる事を意識してブログ記事を書いております。
この記事は「03のつづき」です
恐縮ですが、こちらの記事は前回の記事03後にご覧いただけましたら幸いです。
前回は、元々かなり質の低かったリラクゼーションサロンがやっと、よくあるリラクゼーションサロン位の雰囲気にまでレベルアップして行った辺りまでをお話ししました。
やっとこの段階で「よくあるリラクゼーションサロン」のレベルかーいっ!って突っ込みたいところですが、そうなんですよ、元がかなりの状態だったので。
そんなにね、人やお店なんて一朝一夕には変わりません。
少人数のオーナー組織の場合、オーナー自体が物凄く意識を変えて「やったるで!」みたいなモードに入ったりしたら、
可能性としてはあるかもしれませんが、はっきり言って、人なんてそんなに簡単に変わりません。
そのリラクゼーションサロンに関しては、T先生の入社前にも多少やる気のある方はチラホラいらっしゃいましたが、
ちょっとの変化の兆しが見えても、またすぐ元通りと言う感じで、長い事なあなあの馴れ合いで営業しており、
安さ求めてくるお客さんを「ただどんどん捌けばいいや」っていう経営方針が全面に出ていましたし、
社歴の長いベテランスタッフが存在しない、オーナー以外は「みんなが1年以内の新人」みたいな組織形態では、
そんな抜本的な改革は相当な覚悟がないとできないし、志高くやろうとする人が現れたとしても、
出る杭は打たれるで、周囲のスタッフから疎まれるか、そうでなければ、ボスに煙たがられて、そうそうに辞めていくのが関の山です。
組織って結局人だから、ボス含めそれぞれがプラスに取り組んでいるときはプラスに動くけど、
ボスの姿勢って結構影響します。
そして組織が小さければ顕著に表れます。
そのリラクゼーションサロンは、何度も書いていますが、独特オーナーなので、色々な部分も独特にやっていると言うか…。
確証はないですけど、色々ごまかしているんだろうな…という感じの経営手法ってゆーんですかね。。
求人では社会保険完備になっているのにスタッフは社会保険加入させてもらえないとか
レジもなくレシートや領収証は絶対に発行しない徹底ぶり
採用条件とは全く異なる家政婦的な事をさせたりそもそも雇用契約書もないとか
業務中の事故に対してもみ消してみたり
そもそも労働保険加入しているのかさえ怪しい
軽く挙げただけで、怪しさ満載…w
これ以上詳細書いて、まんまんまんまんまん万が一特定されて、逆恨みでもされたら怖いので、ヤバさの詳細はこれ位にしておきます。
あとは、どんな雰囲気のオーナーかと言うと、
今時、支払方法は完全現金のみで、
クレジットカードやキャッシュレスに対しては
「うちは手数料負担するのが嫌だから導入してません!」
「使いたいならあなた(お客さん)手数料負担しますか?」
「手数料負担しないで端末置いてくれって営業に来る事もあるけど俺はその手には乗らないんだよね!」
みたいな事を、何故か武勇伝のようにお客さんのいる所で語りまくるようなオーナー。
ある程度世の中を理解している大人だったらカード利用時のお店側の手数料負担とか、そんな事説明されなくても知ってるし、
そんな事わざわざ声を大にして言って回らなくてもイイと思うのですが、それがそのオーナーの経営方針なんでしょう。
そんな状態でも、恐らく20年以上潰れていないんだからそれは凄い事ですが。
ある日、若い男性が、
会計時にキャッシュレス決済をしようとしました。
受付の無表情娘が「そこに書いてありますけど現金のみです」と当然の無表情で答えてる。
無表情娘も、むしろ「うちは支払方法が現金のみなの知ってて来てるんですよね?」位な姿勢で対応してくるから、
揉めているというか微妙なやり取りを目撃した事は数知れず(笑)
必ずいる訳ではないのですが、たまにいるオーナーが奥(と言っても1メートル位の距離)から声を荒げる。
とかを、わざわざ言う。
そしてこんなシーンに遭遇した他人は『そもそもそんなにサービスの質良くないですけど?』と心の中で思っていたのは私だけじゃないはず。
私は何度かそういったやり取りを見ていたので、『あーあ、また始まった…』という感じで思っていましたが、
その若い男性は、新規のお客さんだったみたいで、結構引き気味に「じゃイイです」と申し出る。
あ、ちなみに前会計です。
そしたらすかさずそのオーナーが「いやいやお兄ちゃん予約取ってうちのスタッフ時間確保してるんですから直前のキャンセルはお代100%いただきますよ?受けなくてもイイから払うもん払って下さい。」とまくし立てる。
その男性はキャッシュレス決済ができると思っていた為、現金の持ち合わせがない。
「コンビニでおろしてきます」と、そそくさとお店を出て行って…戻ってこなかった。
そりゃそうですよねw
でも、驚くのはこの先で、そのオーナーは受付の無表情娘に「電話番号と名前わかってるんだから連絡して払わせろ」って。
これ、文字にするとかなりヤクザですが、何と言いますか…ユーチューバーのラファエルさんわかりますかね?そんなノリなんですよw
だから、オーナーも、もちろんほんまもんのヤクザではない。
受付の無表情娘とのコミュニケーションの一環的な会話っぽいのですが、相手は無表情娘、そんなの通じる訳ないですよね。
そりゃあ、受付の無表情娘もコロコロ入退社が激しい訳です。
独特オーナー、見た目は普通のおじさんですが、言動とか立ち居振る舞いとかはラファエルさんっぽいのですが、ただとにかく、自分自分自分の人なので、周囲はついていけないのでしょう。
受付の子も何人変わったか覚えていないくらい変わりました。
そして新しく入るのはいつも覇気のない無表情娘と決まっているので、むしろオーナーの好みかと思う位でしたが、
本人いないところで常連のお客さんに「最低賃金だとあんなのしかこないんですわ~」って言ったりするので、…要はそう言う人です。
ところが、そんなオーナーの態度を一変させたのは紛れもなくT先生だったのです。
先程も少し書きましたが、人は簡単には変わりません。
ましてや他人を変える事なんてある意味不可能に近いです。
ですから、独特オーナーが完全に変わったかと言うと、そうとも言い切れませんが、ただ、何十年も何の変化のなかったそのお店に新しい風が吹いたのは確かです。
一年位をかけて、お店の雰囲気と共に、独特なオーナーも以前は「空気の読めないラファエルさん」から「空気の読めるラファエルさん」に変化し、
待合室に別のお客さんがいるのに、お客さんと揉めたりする姿も見かけなくなりましたし、
そのお店と言ったら、「受付=すぐ入れ替わるけどいつも覇気のない無表情娘」というのが定番だったのに、
なんと!
明るく挨拶のできる雰囲気のよい女性が採用されたんです!!
~【04,独特オーナー解説編】はここまで~
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