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間接的にでも「いつか誰かの気付きに繋がれば」との思いだけでブログを書いている変わり者Ryokoです。
このサイトでは人が何か前向きになれる、偶然の気付きを色んな所に散りばめております。全く同じ情報でも、受け取る側の価値観や心理状態で、同じ形で伝わるとは限らない。
伝える側が、どんなにマーケティング学んで、心理戦で、思考を誘導したとしても、伝わる時は伝わるし、伝わらない時は伝わらない。結局は、受け取る側の受け取り方次第。
だから、色ーーーんな所に「気付き」や「きっかけ」を散りばめる事を意識してブログ記事を書いております。
お互いがお互いを想いあっていたはずなのに、ボタンが掛け違ってしまう事、恋愛だけではなく、ビジネスシーンでも良くありますよね。
ボタンの掛け違いにどちらかが気が付いて、うまく二~三個前のボタンに戻れたらいいんだけど、掛け違っている事に気付かぬままどんどんボタンを留めてしまうと、最後にボタンが足りなくなってしまう…。そんなお話です。
元々お互いを思いあっていた良き仲だったのに…
さて、今日の登場人物はAさんとBさんの2名。
Aさん
アラフォーバリキャリ企業人です。長い事企画系の仕事をされており、人脈も多方面に多く、見るからに「バリキャリ」というステキな大人の女性です。
Bさん
30代前半で個人事業主としてWebデザイナーをされています。独立されたのは30歳手前の頃。独立して現在5年目。フリーランスとしてバリバリお仕事をこなされております。
AさんとBさんの出会いは10年以上前。Bさんが小さな広告代理店C社に新卒として入社し入り、Webデザイナーとして駆け出しのころに知り合いました。
Bさんは当初は右も左もわからない状態。取引先であるAさんにむしろ教わるような形で、色んな経験を積んでいったようです。
Bさんが勤める小さな広告代理店C社は、ある程度仕事ができるようになったらどんどん独立しなさいという方針らしく、Bさんも、5年位経験を積んで独立されました。
C社の社長は寛大な方なので、Bさんはキレイな形での独立をされ、AさんはC社とのお付き合いも続けながら、独立したBさんへも「独立したては大変だろう」という思いもあって、イイ感じで仕事を回してあげていました。
立場それぞれで、考え方も捉え方も違いますが、Aさんは大きな企業でバリキャリウーマン。それなりの決裁権を持っていて、色んな所に仕事を振れる立ち位置にいあるから、Bさんへも仕事を振ってあげられていた訳です。
もちろん、ただ単に独立したBさんを応援する的な感情だけでお願いしていた訳でもなく、Bさんのデザインセンスを認めて、Bさんにお願いした方が良さそうな案件を選んでBさんへたくさんの仕事を振ってあげていました。
Bさん個人の年商までは具体的に知りませんが、AさんがBさんに5年間で振ってあげていた仕事は年平均で200万前後、5年で約1000万。独立したてのBさんからしたら、悪くない収入源だったと思います。
独立したての頃は、「Aさんのお陰です」が口癖位の勢いで、Aさんも独立したBさんをかわいがっていて、はたから見たら、凄く良い師弟関係のように見えましたし、お互いに信頼しあっているようでした。
Bさんもずっと感謝もしていたんだと思います。ただ、残念な事に、Bさんはちょっと口が達者なんです。
ある案件でAさんとBさんがちょっと衝突した際に、Bさんはとんでもない発言をしてしまいました。
BさんがAさんに言った言葉。それは…、
「結局(Aさんは)雇われでしょ」
Bさんは、色々と思うように行かず長い付き合いのAさんに甘えがあったのでしょう。
私は両社の関係性も以前からよく存じており、BさんがAさんに対して「結局雇われでしょ」という発言をした席に同席していたので、事の全容を存じております。
本当はBさんに「その言い方はないんじゃない?」と私が言ってあげられれば良かったのですが、他にもメンバーがいたし、ちょっと空気的にそのような空気ではなかったのです。
Aさんは、大人なので顔色一つ変えず、その場は何事もなかったように話を進めていましたが、Bさんが退席してから、苦笑いしながら「Bさんも随分偉くなっちゃったね~苦笑」と私にこぼしてきました。そりゃそうです。
Aさんは表面的には今まで通りのお付き合いをされていますが、Aさんの本心は「実際、私は大企業に守られている”雇われ”かもしれないけど、Bさんにそんな事を言われる筋合いはない」と思っていらっしゃいます…。態度にこそ出していませんが。
しかし、当のBさんは「結局雇われでしょ」という発言を、した事さえ覚えていないようです。現在もある程度コンスタントに受注しているし「デザイナーとしての意見はガンガン言っていきます」というスタイル。
「デザイナーとしての意見」を言うのは大切な事だと思うけど、Aさんのわだかまりに全く気が付いていないBさんは、もしかしたらこの先、Aさんから何かをきっかけに切られることがあっても、その事がわだかまりになっているとは思いもつかないでしょう。
Bさんが新卒の頃から、色んな事を教えてあげてきたのは紛れもないAさん。
Bさんが独立した後も、たくさん仕事を回してあげて、更には、他のお客さんの紹介までしてあげていたのに「自分一人でやってます」みたいな態度は…残念です。
Bさんは独立して、個人事業主として何の後ろ盾もなくやるのは大変な事だと思います。
ですが、Aさんへ恩を仇で返すような言動は結局、他の言動にも表れてきています。そして残念な事に、せっかくAさんが紹介した他社の仕事も少しずつ仕事が減ってきているようです。
例の発言だけではなく、他の言動も相まって、AさんはもうBさんへの想いは消滅しそうな状態です。
10年以上前からずっと相思相愛のイイ関係で仕事をしてきた関係なのに、もう少しで関係が終わってしまいそうな状態です。
私自身も「こんな失礼な暴言はしなはず」と思ってはいますが、捉え方だったり、立場だったり、タイミングだったりで、本当に言動には気をつけなければならないな…。と思っております。
どんなに相手を想って言っても、相手を想った思いが100%届くとも限らないし…。
Bさんが早く自分の現状に気付いて、掛け違っているボタンをかけ直す努力をしてくれたらいいのにな…。と思う今日この頃です。
このブログをBさんが目にすることはないでしょう
もしあったとしても、自分の事とは気が付かないでしょう。
だけど、どこかの誰かが、このブログを読んで、何かの気付きを感じてくれたら嬉しいです。
ではまた、Ryoko358のRyokoでした。